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VTuberさんたちのコラボ相手が登録者数によって二極化しているという仮説

VTuberさんたちは基本的にコラボをすることで,コンテンツの枠を広げている.また,コラボをすることでいつものファン以外の人にも知ってもらえ,新たなファンの獲得につながる.

普通のアイドル業界ならば,コラボをすることで自分の客を取られるといって近いジャンルの相手とのコラボを避ける傾向にありそうだが,VTuber業界では企業勢,個人勢共に交流を厭わない傾向にある.それはVtuber自身もそうであるし,運営する側も同様である.

ただし,コラボ相手を選ぶ際の基準はそれぞれの登録者数によって二極化しているように思える.

登録者数が多い,例えば5000人以上の人は同じかそれ以上の人に対してコラボし,1000,2000人の人は同程度の人とコラボする傾向があるように見える.

実際に調べたわけではないので感覚だし,提起した二つの層のラインがどのあたりにあるのかは詳細は不明である.

これを実証しようとするとそれぞれの登録者数とコラボ相手を記録してデータを作り,統計解析する必要がある.

この仮説が正しいとして,なぜこのようなことが起こるのだろうか.あるいはこの仮説が当てはまらないのはどういう場合だろうか.

ひとつは,登録者数が多い組サイドから見ると,登録者数が多いとファンがかぶっており,また目立つためにVTuber自身が発見しやすいので声をかけやすい.また登録者数がどちらも多いのでお互いに気後れしにくい.

逆に登録者数が少ない組サイドから見ると,登録者数が多い組の人を見ているが気後れして声をかけにくいのだろうか.一方で同程度同士では仲間意識も働くのでコラボしやすい.

この仮説に当てはまらない場合があるとしたら,それは何か特定のトピックに関わるコラボが行われるときである.その最たる例が,PUBGなどのゲームコラボである.他の例としては,CM (第二回ぽんぽこ24),凸待ち配信や同グループ内でのコラボがある.凸待ち配信では登録者数にとらわれない人が選ばれることが多い.グループ内で登録者数に差がある場合,多い人と少ない人がごちゃ混ぜでコラボをすると一度に数百人単位で増えることがある (例えばにじさんじすごろく).

登録者数が少ない人が上げるためには,最も王道の方法としてはより登録者数が多い人と絡むことである.しかし,前述のようにもしかしたらそれがしにくい現実があるのかもしれない.

登録者数が多いVTuberもその問題を解消するために,誰でも参加できる歌やものまねのイベントだったり,ゲームの大会を開いたりしている.このあたりは,ただの平社員にただ目の前の仕事をやらせるのではなく会社の未来について当事者意識を持つように迫る日本社会特有の行動に似ているのだと思う.これは特殊であるが,面白い文化だ.つまり企業勢であっても個人の力量で道を開いていきコミュニティ全体のことを考えるVTuberの生き様といえよう.

朝ノ姉妹プロジェクトさんなんかは,コラボも上手く使って伸びた代表例であるだろう.