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ネットで話題になって売れ行きが増大したと考えられるライトノベル

最近、ネット上で大きな話題を呼んだライトノベルがある。皆さん、ここまで言えばお気づきですね。そう、五年二組の吸血鬼である。

知らない人のために説明すると、おそらく発端はおたく系ニュースを多く書いているアキバblogであったと思う。そこで、数枚の挿絵の写真と共に「五年二組の吸血鬼」が紹介された。これだけ聞くとアキバblogがただの紹介記事を書いただけではないのかと思うかもしれない。しかし、その紹介したライトノベルの内容がセンセーショナルだったのだから話は変わる。
そう、「五年二組の吸血鬼」はガチロリライトノベルだったのだ。挿絵も小学生のすっぽんぽんの裸があふれ、内容もそれこそ18禁PCゲームならば登場人物はみな18歳以上です、とでも表記しなければならないような非実在少女達が乱交を繰り広げるライターの理想と煩悩が詰まった作品だったのだ。

それが話題を呼び、2chに転載され、さらにニュースサイトで拡散されたのだからとんでもないことになった。知名度の急激な上昇と共に売り上げも大阪屋のランキングで一迅社文庫としては過去最高の物を記録した。


この売り上げにのる形で一迅社文庫がこのロリ路線を取るかもしれないと今後の行く先を危惧する声もあるが、僕は一迅社文庫に全く興味がないのでそれには触れない。ここで言いたいのは、上記の事実から大手のネットメディアで取り上げられた作品は売り上げが増加する場合があるということである。

そして、今回はネットメディアによって売れたライトノベル作品にはどんなものがあったのかまとめたい。


俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
多分、この作品ではメディアに取り上げられたことは、二次的な加速的効果を及ぼしたものだと思う。つまり売れすぎて品切れ品切れと言われることで欲しくなるという効果である。それにしても、なぜ一次の段階で初版が売り切れるほど売れたのだろうか。トリックがありそうだ。


俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長
もともと新人作品にしてはかなり売れていた作品だったがぱくり騒動で話題になり、好奇心から買ってみよう、或いは回収される前に買おうという意識が働き売れた。結局、売れていない在庫は全て回収された。


天地明察
明らかにライトノベルではない気がするけどまあいい。新人賞、本屋大賞受賞で一気に知名度が上昇。そこからネットメディアでも頻繁に取り上げられた。映画化決定。


羽月莉音の帝国
大手のライトノベル系書評サイトがこぞって取り上げたことでじわじわと売れ行きに効果を及ぼしたと考えている。俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎるの時ほど急激な大きな効果ではないと思うけれども、これはあちらとは違い長期的な効果であることを考慮する必要がある。どこまで効果があったのかは未知数ではある。僕は大好きな作品。

後はアニメ化作品は売り上げが上昇する傾向が見られるけど、特に今回とは関係ないのでパスする。


ライトノベルを読む人たちは、ライトノベルの情報収集などをネットで行うことから多いため、ネットメディアから特に影響を受けやすい。
ただ、ライトノベルを読まない人である一般人もまたTVや雑誌、本などの影響を常に受け続けている。メディアからの影響を完全に断つことは困難なのである。そこで求められるのはメディアリテラシーというわけだ。

情報を上手く使いこなして、踊らされることのないように注意して、自分が後悔しない選択ができていればいいというのが僕の意見。

これからも短期的に話題になるライトノベル出てくるだろうな。

【参考資料】
2010年2chライトノベル板で話題になったラノベまとめ - 主にライトノベルを読むよ^0^/